やっぱり自信がないな…
なんかすごく怖い…
どうしましたか?
月末にプレゼンがあるんですが、とにかく不安なんです。
なるほど…そうですね、分かります。
不安の原因にも、いろいろあると思います。もしそれが分かれば、少し気が楽になるかもしれませんよ。また、対策を立てることもできるかもしれません!
企画職、営業職、エンジニア…
プレゼンがある、もしくは多い仕事に就いている方は多いと思います。
ですがその中でも、プレゼンや発表が得意な人もいれば、苦手な人ももちろんいるでしょう。
苦手な方にとっては出来るだけ避けたいことかもしれませんが、そうした職種についている以上、どうしても避けられない場合もあります。
プレゼンがない仕事を選ぶのも選択肢の一つです。ただ転職にはかなりのエネルギーが必要ですし、プレゼン以外の部分は今の仕事で満足しているという場合もあると思います。
もし、深刻になる前に自分の中で感じている不安の原因を理解することができれば、適切な対策を立てて気持ちを楽にすることができるかもしれません。
一言で「プレゼンが不安」「やりたくない」「怖い」と言っても、その原因はさまざま。
人前に立ち視線を浴びることが怖いのか?
最後まで説明できるか不安なのか?
質問に答えられなかったときに悪く思われるのが怖いのか?
人によって、そのポイントは違うと思います。
この記事では、私の実体験を交えながら、様々な不安の原因を紹介していきます。
まずは「自分を知る」ことが、不安を取り除き、乗り越えるための第一歩です!
プレゼンの準備やレベルアップのための必読本も紹介しています。こちらもぜひご覧ください!
なお、本サイトではその他の心を整える方法も紹介しています。ぜひこちらもご覧ください!
6つの不安と対策方法
話すべき内容に自信がない
プレゼンで話すべき内容の理解があまりできていない状態、もしくは、いくら理解していてもまだ足りないと感じているときは、不安になりますよね。
例えば、新しい商品の説明をするときなど。
その商品の特徴や価格体系などをしっかりと理解できていなかったら、当然うまく説明することは難しいと思います。また、その状態だとプレゼンが上手くいくイメージを持つこともできないと思います。
まずは何より、説明するのに必要な最低限の知識をしっかりと確認しましょう。
どこまで細かく把握すればいいか分からない…という場合は、あらかじめ上司などに「ここまで分かっていればOK」というボーダーラインを確認しておくのも、安心するためには効果的です。
最低限、ボーダーラインの中だけしっかり把握していればOK。
もしそれ以外の質問がきたら、「後ほど確認して連絡します」とだけ言えば大丈夫な状況を作ることができます。
また、プレゼンの相手(聞き手)があらかじめ分かっている場合は、相手が知りたいことを知ることで説明が必要な範囲をクリアにすることができます。
それだけで、準備した内容が正しいかどうかの確信度が上がるので、ストレスを大幅に減らすことができると思います。
こちらの記事にコツを紹介しているので、ぜひご覧ください。
「この内容については、自分が一番よく知っている」と言える状態がベストです。
本当は全然そんなことない…という場合でも、自分にそう言い聞かせるだけで、自信をもって話すことができるようになるので、ぜひ試してみてください。
資料を作るのが辛い
資料を作るのが大変…
どうやって作ったらいいか分からない…
聞き手が満足のいくクオリティにはできない…
そんなときは、準備の段階でもプレッシャーがかかっていると思います。
特に期限が短い場合などは、不安になりますよね。
確かに資料を作成するのには時間が掛かりますし、慣れていないとどこから手を付けて良いか分からなくなることも多いのではないでしょうか。
そんなときは、出来るだけ手間をかけずに作る方法を知ることが、効率化の近道です。
プレゼン資料を作るのに、センスやアイデアは必要ありません。
ちょっとしたコツを知っているかどうか、だけです。
コツを知っているだけで、「実は資料作成は実はこんなに簡単だ」と気づくことができますし、取り組む際の心理的なハードルも随分と下がります!
プレゼン資料を作る際のコツやテクニック、基本的な方法などはこちらの記事で紹介していますので、是非ご覧ください。
大人数からの視線が怖い
プレゼンで多くの人の前に立ったとき、視線を浴びた瞬間に、鼓動が速くなり、血の気が引く感覚になる事がありますよね。
適度な緊張でアドレナリンが出れば頭の回転が早くなり、プレゼンも上手くいきますが、決して心地いいものではありません。
一度人に見られていることを意識してしまうと、そればかり気になってしまいますよね。
どう見られているか?大丈夫だろうか?ということばかりが頭の中を支配して、プレゼンで言うべき内容が完全に吹っ飛んでしまうこともあります。
そうならないためのオススメの方法は、次の通り。
これだけでも人に見られる恐怖はかなり軽減されます。
私も実践していますが、何度も繰り返すうちにこの感覚に慣れ、人の視線が全く気にならなくなりますのでオススメです。
頭が真っ白になってしまう不安
発表中に頭が真っ白になって、次の言葉が全く思い出せなくなることがあります。
私も何度もありましたが、非常に怖く、これを思い出すとプレゼンがさらに嫌になることもありました。
実際のその場の雰囲気も嫌なものですが、失敗したら悪く思われないか、指摘されるんじゃないか、などの不安もありました。
過度な緊張と、相手のことを気にしすぎることで、思考がプレゼンから離れてしまうことが原因と考えられます。
それを防ぐするためには、まずは適切な方法で練習をすることが最も重要だと思います。
練習は自信につながり、緊張を大幅に緩和します。また、しっかりと記憶を残すことができれば、何も考えなくとも自然と言葉が出てきて、他の細かい言い回しや仕草に気を向けることができるようになります。
こちらの記事に練習方法を細かく紹介しているので、ぜひご覧ください。
また、万が一実際に考えていることが吹っ飛んでしまった時のために、そうなった場合の安全策をプレゼンに仕込んでおくというテクニックも非常に効果があると思います。
具体的な方法はこちらの記事に紹介していますので、ぜひ試してみてください。
質問された内容を理解できるか不安
プレゼンをした後、多くの場合は質疑応答の時間があります。
その時、全ての質問者が、分かりやすく質問をしてくれるわけではありません。
「何かを質問されたけれど、何を答えればいいのか分からない」ということも多いです。
もしかしたら、質問した人自身もあまり内容を整理しておらず、話しながら質問内容を考えているなんてこともあるでしょう。
確かに、質問された内容が理解できないと不安になりますよね。
自分の理解力が足りないせいなのかと思ってしまうかもしれません。
ですが、自分を責めてしまうと自信がどんどん無くなってしまいます。
そんなときは、例えば次のように考え方を変えてみると、少し心が楽になると思います。
もちろん、どんなときも謙虚であることは必要です。ただ、自信を持つためにある程度開き直ることも重要だと思います。
分からないときは、相手のせいだと思いながら、「すみません、もう一度質問を伺ってもよろしいでしょうか?」と聞いてしまって大丈夫。
聞き直したからと言って、印象が悪くなることはありません。
質問の仕方が分かりにくかっただけだと捉えられることも多いです。
もっと詳しい質問対応のテクニックをこちらの記事で丁寧に紹介していますので、ぜひご覧ください。手順を追うだけで、質問や回答をはっきりと単純化できます。
質問に対して適切に回答できるか不安
質問が分かったとしても、それに対して適切に回答できるかどうかというのは別問題。
これも大きな不安を生む要素だと思います。
一番のポイントは、質問された(されるであろう)内容を事前に把握しているかどうか。
つまり、準備の有無です。
例えば事前に相手の顔を想像し、「自分が相手の立場だったら何を知りたいか?」と自問自答すると、質問の内容を予測することができます。
多くの場合、質問者が知りたいことというのは、いくつかのパターンに限られます。
商品を買ってくれる顧客であれば性能や価格、投資の承認をする役員などであれば、費用対効果や想定リスク、対策などです。
シチュエーションなどにもよりますが、経験上、実際の質疑応答の場面では想像しているよりもはるかに狭い範囲のことしか聞かれないことが多いと思います。
そう考えるようにすると、少し心が楽になると思います。
それでも分からない質問が出たら、その時は素直に「後ほど調べて連絡します」とだけ言えば大丈夫です。
心配事の9割は実際には起きないとよく言いますが、本当にその通りだと思います。
残りの1割を気にして全てを台無しにするくらいなら、1割の心配を気にせず、思い切ってやった方がきっと上手くいくと思います。
ちなみに、残りの1割を補強するには、事前に「なぜ」を繰り返して理解を深めておくのがオススメです。
質問者になったつもりで、
と、納得がいく理由が見つかるまで「なぜ」を繰り返すのです。
一度それをしておくと、どんな内容の質問が来ても何かしらの答えを示すことができるようになります。
また、考える力にもつながるので非常におすすめです。
一通り確認してしまえば、「今回の内容については自分が一番よく知っている!」と自信を持つことができます。
そうなってしまえば何も怖くありません!
ちなみに、アドリブで回答を何とかしようとするのは、あまりオススメしません。
私のこれまでの経験では、アドリブ頼みにするとむしろ緊張し、総合的なストレスが増えることが多かったです。
アドリブで機転の利いた回答をすることができる人は、ごく僅か。よほど得意な人でない限り、無理はしなくて大丈夫です。
それよりも準備を重視したほうが、結果的に楽に本番に臨むことができると思います。
ぜひ読んでほしい本
不安を少しでも払拭するために最適な本を紹介します。不安を取り除くのに最も効果的なのは、「知ること」。
たくさんの選択肢があってもどれがいいか分からなくなってしまうので、まずはこれだけ読めば大丈夫!という厳選した本だけをご紹介します。
一度身につければ世界が変わると思うので、ぜひ手に取ってみてください!
この本は日本語のプロの目線から仕事の中でのコミュニケーションについて書かれており、一見関係ないように見えるのですが、プレゼンの場におけるあらゆるシュチュエーションへの対処法を学べる、ノウハウの塊です!
本の中で、「話し方」よりも「答え方」が重要で、質問に対する適切な回答ができないと何も考えていない「ゆとり社員」のレッテルを貼られてしまう可能性がある…という少しドキッとする警告がされていますが、読んでみると「確かにそうだよなぁ」という内容。
コミュニケーションの本質をわかりやすく具体的な言葉の使い方と主に教えてくれる、目から鱗の一冊です。
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「できる研究者のプレゼン術 スライドづくり、話の組み立て、話術」
学者や研究者向けにプレゼンテーションのスキルを向上させるための具体的なアドバイスをしてくれる本です。スライド作成、話の組み立て、話術などに焦点を当ており、ネットだけではなかなか得られない、「間違いのない」テクニックが満載です。
特に、プレゼンテーションの構造化や視覚的な要素の活用、話の組み立てについての具体的な指南をしてくれるので、学会発表が決まったらぜひ一度目を通しておくのがオススメです。それだけで、必ず自分を救ってくれるはずです!
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もし学会が国際学会だったら、この本は必ず読んでほしいです。質問に対する回答もバッチリになります。
学会の口頭発表、質疑応答、ポスターセッション、座長進行、グループディスカッションなど、さまざまなシチュエーションで役立つ英語フレーズが網羅されていて、135の具体的なシチュエーションごとに分類や、400以上の実際の例から必要な部分を探すことができます。
もちろん英語だけでなく、日本語のキーポイントも併記されており、レファレンスブックとして使いやすく工夫されています。
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また、こちらの記事ではその他の役に立つ本を紹介しています。
最後に
私もこれまで、プレゼンや発表を毎回ストレスに感じていました。
しかし、このように苦手だと思う原因を細分化して考えるようにしてからは、問題の所在がはっきりし、意外と解決できることばかりだと思えるようになりました。
今回、それぞれの原因に対する簡単な対策にも触れましたが、いずれの内容も継続すれば自然にできるようになり、少しずつストレスを軽減してくれるはずです。
別の記事では、より具体的な、今すぐできるテクニックなどについても紹介していきますので、ぜひそちらもご覧下さい。
それでもどうしてもプレゼンはしたくない!という方には、プレゼンをしない仕事に就くという選択肢もあります。
一方で、少しでも苦手を克服してプレゼン力を高めることで、仕事の選択肢も広がります。
こちらの記事に詳細を紹介していますので、併せてご覧ください。
プレゼンを避けられない仕事に就いているけれど、やはり苦手…という方へ、少しでも心を軽く、前向きになる手助けができれば幸いです。
もしくは、ストレスを乗り越えてさらにステップアップしたい!という方のサポートにもなれば嬉しいです!