資料づくりから発表まで、プレゼンのコツを実体験をもとに発信。

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皆さんは、プレゼンが好きですか?

はい、と答えられる方は素晴らしいと思います。
いいえ、と答える方が実は大半かもしれません。

私も昔は自信をもって「いいえ!」と答えていました。でも今は「…まぁ、はい」くらいなら言えます。
でも、突然そうなったわけではありません。やる必要があり、やる意義があったので、少しずつレベルアップしてきた(せざるを得なかった)だけだと思っています。  

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より分かりやすく、楽に、安定して上手くできるように

今は、クリエイティブに価値を生むことが求められる時代です。 自分で考え、発信し、人と共に進める能力が必要になりました。 
中には、初めからセンスがあり、喋りだけで周囲を動かせる人もいます。  
でもそんな人は稀で、少なくとも私はその対極にいる人間でした。

でもだからこそ、そんな自分でもできる、「より分かりやすく」「安定して上手くできる」プレゼンの方法を探してきました。
時には人から教わり、時には調べながら、自分で考え、試し、相手の反応を見ながら、使えるノウハウを蓄積してきました。
このブログでは、その試行錯誤の数々を発信していきます。

デザインでプレゼンのやり方が変わる

今から10年ちょっと前、私がいた大学の研究室では、毎月研究論文の発表を学生が交代で行い、そのための準備や練習を先輩から教わっていました。
生物系の研究室で、当時iPS細胞などの論文を調べていた時代です。

当時私は英語がとても苦手で、論文は全て英語なので、正直ほとんど意味が分からないものもたくさんあったのですが、何とか要約してプレゼンを作っていました。

とはいえ、そもそも内容をはっきり理解できていないものを資料に落とし込むことも、ましてや伝えることなど出来るわけも無く、初めの頃は発表のたびに袋叩きにあっていました…。
その頃は、今ほどWeb上にスキルやノウハウを身につけるコンテンツなどはなく、プレゼンの質は、教えてもらう先輩や教授の腕にかかっていた、と言っても過言ではありません。

当時の流行りは、とにかく情報量が多く、とてもカラフルなスライド。
一枚の中で全体像を網羅的に説明するようなパワーのあるデザインでした。

それが良しとされていた中で、私の直属の先輩は、あえて比較的シンプルで色味の少ないデザインを好んで使っていました。

  • 使用する色の数を減らし、文字ではなく絵や図で表せるものは表し、グラフは特に伝えたい情報に視線が行くように色と形に気を遣う。
  • 総情報量は減っているはずなのに、画面の上では必要な情報だけがしっかりと主張していて、頭に入ってくる。

そんなデザインでした。

クールな人だったせいもあるかもしれませんが、理路整然とした内容とデザインによって、説得力が3割増しになっている印象でした。
その先輩の研究を引き継ぎ、実験から発表から教えてもらっているうちに、自然と私も同様のデザインを使うようになりました。

すると驚くことに、少しずつ、変化が現れました。

まず、資料を作るときに、自然と内容が整理できるようになりました。
そして発表の際に、覚えようと思わなくても、話の流れが頭に残るようになりました。
それに伴い、発表時の緊張や恐怖が減り、頭が真っ白になることも減りました。

これまであんなに嫌だったプレゼン自体が、「このスライドなら、分かりやすく伝わるはず。最悪喋るのを失敗しても、何とかなる」と思えるようになりました。

なぜ、使うデザインの考え方を変えただけで、発表全体が好転したのでしょうか?
個人的には、次のようなプロセスが働いたためだと思っています。

デザインでプレゼンが変わる理由

  1. シンプルなスライドには、少ない情報しか入らない
  2. 優先順位をつけて取捨選択が必要
  3. 論文の論点を明確にする必要がある
  4. グラフや表なども含め、「全体の構造」を理解する必要がある
  5. 全体構造がわかると、自分が話したい事、説明することがクリアになる
  6. このプロセスで「事前に考えた」ことで、記憶にも残る

本来ならば、「まずはストーリーの足場となる論理をしっかりと確立し、それをスライドに落とし込む」という手順だと思うのですが、私の場合、最初は逆の順序でした。
結果的に、デザインありきで理解が進んだのです。
もしプレゼンのスキルをレベルアップしたいと思っているなら、自分が得意とする部分、興味がある部分、取り掛かりやすい部分から始めるのもいいと思います。

大切なのは、まず始めること!

私の場合は、そのきっかけが先輩のスライドのデザインでした。

センスではなく理屈とコツ

とはいえ、この時点ではまだ少しコツを得ただけで、まだまだ自信があると言える状況ではありませんでした。
また、論文発表や自分の研究発表以外の経験も、ほとんど無い状態でした。

デザインに興味を持った私は、学校でのプレゼン以外にも、フリーランスとしてポスターやパンフレットなどのDTPデザインにも挑戦してみました。
Adobe Illustratorを習得したり、色の理論を学ぶためにカラーコーディネーターの資格をとったりもしました。

そして依頼主の伝えたいことや伝えたいイメージを汲み取ることの難しさも経験しました。自信をもって作ったデザインを納品し、報酬ももらったものの、後日見てみると他のデザインに差し替えられていたことも…。

DTPデザインは、パワーポイントのプレゼンスライド以上にレイアウトの自由度が高く、また文字以外の情報伝達や印象が極めて重要なカテゴリーです。
芸術センスのない私では、短期間では到底太刀打ちできませんでした。
ですがだからこそ、頭で考えればできる理論やテクニックを身に着けることが重要でした。

DTPデザイン自体は就職を機にやめてしまいましたが、例えば次のような内容は、今も形を変えてプレゼンの場面で役に立っています。

DTPから得たノウハウ
  1. 情報のカテゴライズと配置
  2. 何もない空間の使い方
  3. フォントによる情報の階層構造の表現
  4. アイキャッチと視線の順序のコントロール
  5. 色の組み合わせの相性
  6. 色の明度と彩度の調整による調和
  7. ベジェ曲線を使ったオブジェクトの描画方法

社会人になってからは、よりストレスのある場面で、様々なバリエーションのプレゼンをすることも増えました。

学生時代と同じ研究発表から、ビジネスの環境分析や事業戦略、昇格のための自己アピール、プロジェクトの承認取得、他社への企業説明、役員会での同時通訳…
緊張して震えるような状況も、何とか乗り切ってきました。

プレゼンの重要なポイントを押さえる

おそらくこれを読んでいる皆様も、中学、高校、大学、会社や地域コミュニティ、学会などでプレゼンをし、色々な経験をされていると思います。
もしくは、これからプレゼンをする必要があり、作り方や話し方のコツ、流れを勉強している方々もいらっしゃるかもしれません。

プレゼンの方法は、自由です。

フォントのサイズも、文字数も、スライドのアスペクト比も、喋る原稿テキストの有無も量も、全てのケースに当てはまる正解はありません。
一方で、それぞれのシチュエーションに応じて、適切な方法と、そうではない方法は存在します。
逆を言えば、シチュエーションが決まれば、そこに正解が生まれます。

例えば、西日が差し込む会議室のプロジェクターと、ZoomやTeamsの会議とでは、文字の視認性が全く異なりますよね。環境を考えるだけでも、求められるものが違うのは明白です。

プレゼンテーションはプレゼント、しかもプレゼント交換。
発表者は聞き手の欲しいものをプレゼントし、聞き手からは時間をもらう。

以前の上司が言っていた言葉です。

プレゼントであれば、自分との関係性や、相手の好み、渡す理由によって、中身も包装も渡し方も変わります。
相手の喜ばないものを無理に押し付けても迷惑ですし、捨てるに捨てられない場合もあるでしょう。

プレゼンも同じですが、あまり考えすぎてもプレッシャーになるだけなので、重要なポイントだけを押さえて、それぞれのシチュエーションに対応できるようにするというのが私の考え方です。
もし今後この記事をご覧いただいた方で、「こんなシチュエーションでは○○はどうすべき?」「こんなことが知りたい」「もう少し詳しく」などのコメントがあれば、ぜひお問い合わせください。

このサイトでは

  1. プレゼンにまつわるテクニックや考え方を、個別の記事にまとめる予定です。
  2. 実際の画像を掲載しながら、具体的な手順や、今日からそのまま使える方法を紹介していきます。
  3. 実際の体験をもとに、窮地に立たされた時に切り抜ける方法などもお伝えします。

私の経験に即しているので、一般的なものもあれば、オリジナルの方法もあるかもしれません。
賛否両論かもしれませんが、「こんな方法もあるんだ」と知っていただければ幸いです。
そしてもし良いと思ったら、ぜひ一度試してみてください。そして、感想をお聞かせください。
お待ちしています!

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