英語で説明する時に、金額や売上データの変化を説明しなくてはいけないんですが、どんな動詞を使えばいいんでしょうか?
増えたとか、減ったとか。
もともとほとんど英語は話せませんし、語彙が少なくて…
同じ数字の大小を表す表現でも、いろいろありますからね。
でもほとんどの場合、決まったいくつかの単語だけで表すことができるので、全部覚える必要はないですよ!
数字が大きい、小さい、増えた、減った、影響が強い、弱い、などの表現は、説明する対象によって異なる単語を使って表現します。
しかし、厳密にきっちりと表現しようとすると、使わなければいけない単語数も多くなってしまいます。
英語が苦手な人の場合は、それだけで説明の途中に混乱してしまうリスクが上がってしまいます。
そしてその結果、本来伝えたい内容が伝えきれなかったら、本末転倒です。
この記事では、「語彙が少なくても、とりあえずこれだけ覚えておけばOK」という簡単な表現だけを厳選して紹介します。
TOEIC 500点くらいでも、最小限の単語だけを覚えて使い倒せば、ばっちりと伝わります。
なお英語が苦手な人でもすぐできる説明方法や数字の基本表記については、こちらの記事で紹介しています。併せてご覧ください。
簡単な単語セット
数字の変化を示す際の、使いやすい単語セットを紹介します。
下記のポイントで選んでいますので、参考にしみてください。
もちろん、たくさんの表現を覚えれば覚えるほど、ニュアンスの違いを伝えることができ、より正確に情報を伝達できます。
ですが、一気に覚えようとして、本番で混乱してしまっては意味がありません。自信を持って説明することができるように、まずはこれらを使いこなしてみてください。
Higher / Lower
文字通り、高いと低いです。
売上高や数量などの絶対値の大小にも使えますし、利益率のような割合にも使えてとても便利です。
HighとLowの比較級ですので、基本的には“比較”するときに使います。
“>”や”<”などの不等号で表すことのできるものには、とりあえずこれを使えばOKだと思います。
類似の単語でMore/Less, Greater/Smallerなどありますが、迷ったらHigher/LowerでOKだと思います。
Increase / Decrease
増える、減る、です。非常に使用頻度の高い単語です。
増減なので、“基準となる点からの増加/減少”を示すときに使います。
売上高や数量などの絶対値にも、利益率などの割合にも両方使えます。
increase/decrease “by” xx とすることで、xxの部分に増減する数字やパーセントを入れて表現することができます。
ただし、byは無くても意味は伝わるので、もし忘れてしまったらそのまま increase/decrease xx としてしまってもよいと思います。
増減を表す言葉は、他にもRise, Drop, Spikeなどいろいろな表現方法があり、それぞれ増減の程度などが異なるニュアンスを持っていますが、特別な意図がない限りは、普通のIncrease/Decreaseを使うのが間違いないと思います。
また、Increase/Decreaseとほぼ同様の意味として、Go up/Go downも使うことができます。アップ、ダウンと日本人にも馴染み深い言葉なので、こちらも覚えやすいかもしれません。
カジュアルに話すときは、シンプルにUp/Downと単語だけで話しても十分伝わりますよ!
Positive / Negative
日本語でも使う、PositiveとNegative。
イメージ通り、Positiveは良い意味、Negativeは悪い意味のときによく使われます。
※コロナの陽性(Positive)と陰性(Negative)というときにも使われる言葉です。The most negative word in 2020 is “positive”という言葉が有名になりました。
それはさておき、数字の説明に使う場合は、主に2つの使い方があります。
一つ目が、利益やキャッシュフローなどを表す際に、プラス(黒字)かマイナス(赤字)かを示す場合。
二つ目が、数字の影響を示すときに、良いか悪いかを示す場合。
例えば、為替変動で業績に影響があった場合、その影響額が良い方向なのか、悪い方向なのかをはっきり示すときに便利です。
Positive Impact, Negative Impact と使うことが多いです。
いずれの場合も、良い悪いかという視点がポイントです。
これを活用すると…
例えば、数字の増減などを細かく説明した後、複雑で分かりにくくなってしまいそうなときに、最終的にそれは良いことのか悪いことのかという視点でまとめ直すことができます。
困ったとき、グダグダになりそうなときも、Positive/Negativeを使えば言い直すことができます。
そうすると、聞き手に対して最終的なメッセージを明確に示すことができるのです。
表記の際のコツ
以上が、口頭で説明する際に、真っ先に覚えておくべき3セットの英語表現でした。
一方で、スライドなどに表記するときは、この単語そのものを記載する必要はありません。
むしろ、増減などの因果関係は、数字と記号だけで表す方が理解しやすいと思います。
数字の横にこれらのアイコンを記載するだけで、全世界に意味が伝わります。
文字や数字をシンプルに記載する方法については、こちらの記事で詳しい方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
また、日本語と英語を両方書く(併記する)場合のスライド作成方法についてはこちらの記事で紹介しています。
数字は世界共通なので、うまく活用することで言語の違いを超えて情報を正しく伝えることができます。
説明をするときにいつも混乱してしまう、どんな単語を使えばいいか迷ってしまう、という方は、まずはこの記事で紹介した3セットだけを覚えて使ってみてください。
私も心配なときは、このように敢えて表現方法を絞って説明をしていました。そうすることで、頭の中で言いたい内容がクリアになり、スムーズに説明ができるようになりました。
その他の英語関連記事やレイアウトの方法などもこちらに紹介しますので、皆さんもぜひ、読みながら試してみてください。