Docswell, Speakerdeck, SlideShare – プレゼンスライド共有サービス3選

スライド資料をつくるデザインのコツ準備を始める前に

スライドを作るときって、何か参考にできるものとかあるんでしょうか?

はい、たくさんの方が資料をシェアしているスライド共有サービスがありますよ!
色々な方が投稿しているので、とても参考になります。

そんなのがあるんですね、SNSみたい。

おしゃれなスライドとか、シンプルで見やすいスライドとか、似たジャンルの内容とか…いろいろアイデアが得られそうです!

スライド共有サービスとは、SNSのように企業や学校、個人などがプレゼンテーション資料を公開・共有しているサイトのこと。
プレゼン資料作成の際に、デザインや情報の示し方のアイデアを得るのに有用です。

様々なユーザーが投稿しているためクオリティのばらつきはありますが、中には非常に優れたデザインのものも。特に海外のデザイン性が高い資料や、企業のマーケティングや技術資料資料構成の方法など、参考になる情報が多く手に入ります
もちろん日本語の内容もたくさんありますので、目的に応じた内容がきっと見つかるはずです!

日々新しい情報が更新されるのでプレゼンデザインのトレンドも知ることができ、もちろん自分で作成した資料を共有する際にも活用できます。

この記事では、目的に応じて活用できる、便利なスライド共有サービスをピックアップして紹介します。

なお本サイトでは独自のデザインのコツやスライド作成のテクニックなども紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

おすすめサービス

SlideShare(スライドシェア)

数あるスライド共有の中で最も有名で、1800万点以上の共有スライド数を誇るのが、SlideShareです。
Youtubeのプレゼンスライド版のようなイメージで、ビジネスからプライベートまで、様々なプレゼンスライドが共有されています。
個人間の共有から一般公開まで、SNSのように共有や拡散に使えます。

元々ビジネス特化のSNSであるLinkedIn(Microsoft傘下)のサービスでしたが、現在はScribd社から提供されています。

Wikipediaより引用:

SlideShareは、Web_2.0ベースのスライドホスティングサービスである。利用者はPowerPointPDFKeynoteLibreOfficeプレゼンテーションファイルをアップロードできる。2006年10月4日に公開を開始し、YouTubeに似たウェブユーザインタフェースのスライド版として知られている。[1]当初は商用資料の社内共有を目的としていたが、次第に娯楽目的の一般利用者が急増した。[2]現在はスライド以外にも文章や動画、Web会議にも対応し、[3] ファイルへの評価やコメント、共有機能も有している。 推定で月毎に5800万人のユニークユーザを有している。[4]有名な利用ユーザとして、ホワイトハウスアメリカ航空宇宙局世界経済フォーラムヒューレット・パッカードIBMがいる。

引用: Wikipedia; SlideShare

2022年6月現在で、35カテゴリ、1800万スライド以上の点数がアップロードされているとの公式コメントがあります。当然海外のサイトですが、日本のユーザーも多数利用しており、日本スライドもアップロードされています。

引用:SlideShare

利用方法はとてもシンプル。検索バーに検索したい言葉を入力するだけ。
日本語を入力すれば、日本語のスライドがヒットします(漢字だけの場合は中国語も検索されます)。

引用:SlideShare

もしくは、検索バーの隣にある”Explore“をクリックすることで、カテゴリーから検索することが可能です。

引用:SlideShare

元々はLinkedInの会員であればダウンロードも無料で行うことができたのですが、今はScribdの有料会員にならないとダウンロードできない仕様になってしまいました(30日間の無料期間あり)。
また、閲覧数にも制限があるようです。

ですが、Slideshare Downloaderというサービスを利用すれば、無料でダウンロードすることが可能です。
手順は非常にシンプルですので、ぜひ試してみてください。

Speakerdeck(スピーカーデッキ)

SlideShareとよく似たサービスであるSpekerdeck

引用:Speakerdeck

検索バー、もしくは画面上部のカテゴリー選択で同様にスライドを探すことができます。

引用:Speakerdeck

こちらはそのままスライドのダウンロードが可能
各スライドのページ右下のダウンロードボタンを押すと、PDF形式でダウンロードされます。

引用:Speakerdeck

また、日本語のスライドがかなりの数アップロードされているのも特徴です。
カテゴリーから探すだけで、日本語スライドが表示されます。もちろん特定の内容を探したい場合は、日本語での検索も可能です。
閲覧目的であればログインなしで利用可能です。

Docswell(ドクセル)

Docswellは日本の会社が開発した国産スライド共有サービスです。

引用:Docswell

2021年に開設されたばかりですが、サービス開始1年で登録スライド数が4,000枚(2022年3月現在)を超えている勢いのあるサービスです。

もちろん完全日本語対応で、掲載されている資料もほぼ日本のものです。
ページ上部にあるカテゴリーから探すことができるほか、各資料についた”タグ“から好みの内容を探すことも可能です。
傾向としては、IT系の技術情報を扱うユーザーが多い印象です。

SNSシェアダウンロードWebへの埋め込み共有など、ユーザーが必要とする機能が一通り揃っている優良サービスだと思います。
各スライドページの右下にボタンがあり、クリックするだけで機能が使えます。

引用:Docswell

ダウンロードはPowerPointPDFWordが対応。
数は多くないですが、ユーザーがパワーポイントファイル(PPT)を公開している場合は、資料中の構成パーツもそのまま編集可能なPPT形式でダウンロードできます。ただし、明示されていない限りアップロードされたコンテンツの権利は保有者に帰属するため、勝手な二次利用は厳禁です。

無料登録をすることで、ブログやWebサイト上にそのままスライドを埋め込んだり、リンクで送ることもできるようになります(リンクを知っている人だけに配布できる限定公開機能あり)。

その他、有料の法人向けプラン「Groupfile」などもサービス開始しているようです。

引用:Docswell

※こちらは2022年3月のプレスリリース時の情報より抜粋しています。実際の内容はお問い合わせください。

  • サービス名:Groupfile (グループファイル)
  • 特徴:アカウント数無制限でスライドやその他ファイルをチーム共有できるサービス
  • 機能
    • ドクセルと同様のスライド共有機能+スライドのページ単位での検索機能
    • 非公開動画の埋め込み共有機能
    • 大容量ファイルの送信機能(ファイル便)
    • 上記の資料をまとめたページ(LP)の作成機能
    • 資料ページにパスワード認証
    • Google WorkspaceやMicrosoftアカウント(OIDC)によるシングルサインオン
    • 組織ごとのサブドメインURL発行
    • アップロードと公開用のドメイン分離(後日追加)
  • 価格
     月額3万8,000円/容量1,000GB/アカウント数無制限

もし法人ユーザーの方で組織的に使用される場合は検討してみてはいかがでしょうか。

ぜひ読んでほしい本

一般的なプレゼンスライドのデザイン技術を身につけると、もっと楽に、洗練されたスライドを作ることができるようになります。そこで、スライドデザインのコツを掴むのに最適なおすすめの本を、厳選して紹介します!

Webだけでもある程度の情報は得られる時代ですが、まとまった考えを取り入れるためには本はやはり有用です。一度身につければ世界が変わると思うので、ぜひ手に取ってみてください!

社内プレゼンの資料作成術【完全版】(前田 鎌利)

この本は、ビジネスパーソンにとって必須のスキルである「社内プレゼン」のノウハウが満載です。どんなに良いアイデアがあっても、組織的な「GOサイン」を得なければ一歩も前に進めません。そのためには、説得力のあるプレゼン資料を作成する技術が不可欠です。

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この本を書いた前田鎌利氏は、ソフトバンク在籍時に孫正義氏から「一発OK」を連発し、孫氏のプレゼン資料の作成を任された人物で、そのプレゼン・ノウハウは1000社を超える企業・団体で採用されています。Amazonのレビューは★4.1の評価で、読者からは「大事なプレゼンでOKを勝ち取ることができた」「プレゼンに対する苦手意識を克服できた」「効果的なプレゼン資料を短時間で作れるようになった」との声が寄せられています。

プレゼン資料のデザイン図鑑(前田鎌利)

スライドのデザインに困ったらこれ!1つ目の本と同じ著者のデザイン資料集です。

実際の事例を豊富に揃え、見て真似るだけで洗練されたスライドを作れます。センスがないと思っている人も、真似ているうちに「こうすればそれっぽく見える」という感覚がつかめてきます。同僚やクライアントに「明らかに伝わりやすくなった」と言われること間違いなしです。

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スライド設定、フォント、キーメッセージ、グラフ、図解、フローチャート、画像、アニメーションなどの組み合わせを、400枚もの実例スライドでわかりやすく紹介しています。電子版を購入する場合は、大きな画面の端末で見ることをお勧めします。

見ているだけでも楽しいです!

一生使えるプレゼン上手の資料作成入門(岸 啓介)

実務ですぐに役立つプレゼン資料作成の入門書です。本書では、「これさえ覚えておけばOK!」という実務で役立つ最低限のポイントに絞って解説しています。

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こちらもAmazonのレビューで★4.1の評価で、「相手に刺さるストーリーのコツ」「わかりやすい構成」「言いたいことが伝わるスライド」などの基本から、「グラフ」「アイコン」「写真」「図解」などのビジュアル要素で説得力を高めるコツ、効率よく見た目を整えるテクニックまで、「これをやれば、説得力が高まる!」というポイントを簡潔にまとめています。

また、こちらの記事ではその他の役に立つ本を紹介しています。


個人的には、日本のスライドのトレンドやビジネスの動向を知る目的であれば、Docswellが一番おすすめです。一方、掲載されている資料のデザイン性という意味では、海外中心で掲載点数が多い他サービスの方が優れている傾向があるかもしれません。

デザインのアイデアを得る、スライドの構成を学ぶ、興味のあるコンテンツの内容を知る、自分のコンテンツを発信するなど、目的に応じて最適なサービスをぜひ活用してみてください!

なお、共有サイトのコンテンツ量には敵いませんが、本サイトでは独自のスライド作成のコツや発表のテクニックなどを多数紹介していますので、こちらもぜひご覧ください!

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