上手いプレゼンのつなぎ言葉 – イメージでわかる!6種の接続詞使い分け

ビジネスの視点発表のとき
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上手な人の説明って、なんで話が頭に入ってきやすいんでしょうか?

色々理由はあると思いますが、一つは話が論理的につながっていて、繋がりが分かりやすいというのはあるかもしれませんね。

つながり…接続詞とかですか?

まず、そして、次に、とか…

はい。文と文、ページとページなどがどのように関係していて、伝えたい話の流れがはっきりしていると分かりやすいですよね。
逆に話が行ったり来たりすると、聞いてる方も混乱しますから。

説明の分かりやすさに直結するのが、話の展開方法。
シンプルな論理展開と、話す際の接続詞を使いこなすことが分かりやすい説明には不可欠です。

この記事では、プレゼンの場面で使う「接続詞」を厳選して紹介します。
数はたくさんありますが、全部使う必要はありません。まずは重要なものだけを自然に使えるようになれば、誰もが分かりやすい説明をすることができます!

なお、本記事の英語版はこちらの記事で紹介しています。英語を使う方はセットでご覧ください!

プレゼンの準備やレベルアップのための必読本も紹介しています。こちらもぜひご覧ください!

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接続詞のカテゴライズ

日本語では、大きく分けると6種類の接続詞のカテゴリーがあると言われています。
このカテゴリーに沿って、プレゼンで使用する場合使い分けを紹介します。

カテゴリー接続詞
順接よって、したがって、そのため、結果として…
逆接しかし、ところが、ですが、とはいえ…
付加さらに、しかも、また、その上、および…
説明・補足 すなわち、なぜなら、つまり、例えば…
対比・選択あるいは、もしくは、一方、または…
転換次に、それでは、さて、ところで…

※詳細については私の解釈で記載しています(言語学者ではないので、もし間違っていたらご指摘ください!)

プレゼンでの使い方

それぞれのカテゴリーについて、プレゼンのどんな場面で使用するかの事例を紹介します。

順接

各要素をつなぐ最もスタンダードな言葉。
「矢印で順番につながっていく」ようなイメージです。

順接

理由や原因などが矢印で順番につながっていくイメージ

A→B→C…と、因果関係をそのまま普通の順序で話すときには、とりあえずこれらの接続詞を使えばOK。話の流れで予想される通りの内容が続く際に用いられます。

例えばスライドの中でA→B→C…と多くの要素を連続して話す必要があるときは、「すると」や「これによって」など軽めの接続詞を使って要素同士を繋ぐと、テンポが良くなります。

したがって」は少しフォーマルな印象があります。そのスライドの最終的な結論をまとめて言う際に使うと、聞いている方も「あ、まとめだな」と思って聞くことができます。

例:よって、したがって、そのため、すると、結果として…

逆接

次に話す内容が、これまで順接で話していた内容とは異なる方向性である場合(推測される内容とは異なる場合)などに使います。
「これまでの流れが切り替わる、もしくは反対方向に向かう」ようなイメージです。

逆接

これまでの話の流れが切り替わる/反対方向に向かうイメージ

例えばこの例文の場合、前半はポジティブな内容ですが後半はネガティブな内容となっています。その切り替え部分が逆接というわけです。

明日からゴールデンウィークで会社が休み→だから(順接)→嬉しい→しかし(逆接)→どこも混雑していて気が滅入る

使用頻度には気をつけましょう
大まかな目安としては、各スライド一回だけがベスト。あまりに「…しかし…ところが…とはいえ…」と使いすぎると、何度も話が行ったり来たりして、何が言いたいのか訳がわからなくなるためです。
順接で繋げられる要素は繋げて塊にして、切り替えの部分だけ逆接で繋ぐのが分かりやすい説明のコツです。

例:しかし、ところが、ですが、とはいえ…

付加

追加の情報を加える際に使います。
新しいことを「足す」、もしくは「さらに上に載せる」イメージです。

新しいことを足す/さらに上に載せるイメージ

順接と似ていますが、順接が2つの話を「原因と結果」のような形で前後に連続してつなげるのに対し、付加は「類似の内容」を追加するように使うことが多いです。

プレゼンで使う際は、例えば新しい商品のメリットデメリットを説明するときなど
「この商品は○○というメリットがあります。さらに△△や、その上□□というメリットもあります」
などの使い方ができます。

例:さらに、しかも、また、その上、および…

説明・補足

直前に話したことを対象に、より詳しい情報や理由、背景などを説明する際に使用します。
対象の内容に「吹き出し」がついて、その中に説明が書いてあるイメージです。

説明・補足

吹き出しの中に説明が書いてあるイメージ

例:すなわち、なぜなら、つまり、例えば、ちなみに…

対比・選択

2つの内容が対立関係にあるとき、もしくは対になっているときなどに使用します。複数の選択肢がある状態も、対比と言えると思います。
「左右の矢印があり、それぞれが対等な状態でどちらかを選ぶ」というようなイメージかと思います。

対比・選択

対等な複数の選択肢からどちらかを選ぶイメージ

例:あるいは、もしくは、一方、または、それとも…

転換

話が変わるとき、次の話題に移る時などに使用します。
「次のページにジャンプ」するようなイメージです。

転換

次のページにジャンプして、話題が変わるイメージ

プレゼンでは、話題が切り替わるタイミング、特に次のスライドに移るタイミングでよく使用します。

例:次に、それでは、さて、ところで…

プレゼンの練習と本番

プレゼンの準備をする際に「どの接続詞を使うべきか?」と考えることは、プレゼンのロジックそのものを見直すことにつながります。言いたいロジックが明確かどうか、それをシンプルに伝えることができる構成になっているかを改めて振り返ることで、さらにクオリティを上げることができると思います。

全ての接続詞を覚えて、使い分ける必要はもちろんありません。各カテゴリーで1つか2つだけよく使う接続詞を自然と口にできるように練習しておけば、大抵の説明は分かりやすくできるのではないかと思います。

プレゼンの本番中に接続詞にまで気を配るのは、簡単ではありません。
プレゼン中に頭で考えることができる脳のリソースは限られています。話の内容にリソースを割くためにも、接続詞などの言い回しの部分はできるだけ練習で慣れておいて、口にするのを自動化できればベストです。

なお、同じ言葉だけを何度も繰り返しすぎるとしつこく感じてしまったり、因果関係が分かりにくくなるため、余裕があるなら同じ言葉を3回以上連続で使うのは避けると印象がよくなると思います。

この記事で例に挙げた接続詞は、全てビジネスなどの現場で使用しても問題のないものを選んでいます。安心して使用してみてください!

なお、英語の接続詞についてはこちらの記事で紹介しています。英語を使う方は必見です!

今回ご紹介した接続詞は、スライド資料を作成する上でも、文字や図の因果関係を説明するために重要なものです。スライド上の構成と密接に関わる内容ですので、こちらの記事とセットで実践してみることを強くお勧めします!

プレゼンの言い回しが身に付くオススメの本

バイブルとも言える、プレゼンをする際の言い回しが身に付く本を紹介します。
たくさんの選択肢があってもどれがいいか分からなくなってしまうので、まずはこれだけ読めば大丈夫!という厳選した本だけをご紹介します。

一発で伝わる言葉、回答する際のコツ、そして英語のセリフの全てがわかる、バイブルです。一度身につければ世界が変わると思うので、ぜひ手に取ってみてください!

「できる研究者のプレゼン術 スライドづくり、話の組み立て、話術」

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特に、プレゼンテーションの構造化や視覚的な要素の活用、話の組み立てについての具体的な指南をしてくれるので、学会発表が決まったらぜひ一度目を通しておくのがオススメです。それだけで、必ず自分を救ってくれるはずです!

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もし学会が国際学会だったら、この本は必ず読んでほしいです。質問に対する回答もバッチリになります。
学会の口頭発表、質疑応答、ポスターセッション、座長進行、グループディスカッションなど、さまざまなシチュエーションで役立つ英語フレーズが網羅されていて、135の具体的なシチュエーションごとに分類や、400以上の実際の例から必要な部分を探すことができます。

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もちろん英語だけでなく、日本語のキーポイントも併記されており、レファレンスブックとして使いやすく工夫されています。


それぞれの接続詞を把握して正確に使うことで、話がぐっと分かりやすくなります。ぜひ活用してみてください。

なお本サイトでは、プレゼンの準備から発表まで、関連する様々なテクニックを紹介しています。ぜひ他の記事もご覧ください!

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